快適な毎日を送るために
歯周病は日本人の多くが罹患している慢性疾患であり、歯を失う原因の一つとなっています。
初期には痛みなどの自覚症状がないことから、気づいた時にはかなり進行していることが多い病気です。
日本人の多くがかかっているということは他人ごとではないと考えて、まずは状況を知るための検診にお越しください。
当院では検査だけでなく、歯科医院でしかできないケアや患者様ごとに合ったブラッシング方法をていねいにレクチャーいたします。
こんな症状はありませんか?
- 口臭が気になる
- 歯茎が腫れている
- 歯磨きの時に歯茎から血が出る
- 歯茎に違和感を感じる
- 歯がむずむずする感じがある
- 歯がグラグラ動く
当院の歯周病治療
歯周病検査と治療の流れ
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Step01
診査・診断
歯周ポケットのチェックやレントゲン写真を撮影して歯周病の進行状況を確認します。検査結果をていねいに説明したうえで、治療計画を患者様と話し合いながら作り上げていきます。不明な点があればお気軽にお尋ねください。
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Step02
歯磨きチェックと歯磨き指導
染めだしで磨けていない部分を確認します。誰でも磨き残しはあるので恥ずかしがる必要はありません。セルフケアの質を上げるために、ぜひ前向きに指導を受けてください。当院はフロスなどの補助機器の使い方もていねいに説明します。
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Step03
歯石取り
歯と歯ぐきに付着した歯石を、プロフェッショナルの技能と専用の器具を使って除去します。歯石は日常のブラッシングでは取れませんから、歯科医院のケアを受ける必要があります。歯石の溜まり方によっては数回かかることがあります。
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Step04
おうちでのセルフケア
当院では患者様の歯並びや磨き残しのクセを踏まえて、それぞれの方に合ったブラッシング指導を行います。お口の中の健康を守るためにも適切なブラッシングを習得し、歯間ブラシやフロスも取り入れていきましょう。
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Step05
再評価
プロによる歯石の除去とセルフケアのレベルアップで状態が改善できているか再検査を行います。効果が出ていれば完治を目指して治療を進めます。進展が少ないようであれば歯周外科治療を提案することもあります。
重度歯周病の
再生治療について
重度歯周病で他院で抜歯と言われた歯も残せる可能性があります
進行が進み、抜歯しなくてはいけない状況でも残せる治療法も存在します。歯周病は菌によって歯を支えている骨が溶けてしまう病気ですが、すでに溶けてしまった箇所に「エムドゲイン」や「リグロス」といった薬剤を盛ることによって、骨の再生を促すことができます。期間を要しますが(1〜2年)、歯を支える歯槽骨、歯の根元を覆う歯根膜などの歯周組織を復活させ、健康な状態を手に入れることができます。諦めずにご相談ください。
歯周病予防は8割は日ごろのブラッシングで防ぐことができますので、診断をきっかけとして、正しい歯みがきを習慣化しましょう。
歯周組織再生療法(エムドゲイン)による重度歯周病の治療
Before
After
通院時の年齢 | 30代 |
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性別 | 男性 |
通院目的 | 歯周病治療 |
診断 | 歯周病が進行し歯肉が退縮、さらに歯を支える骨である歯槽骨が大きく吸収しています。 |
処置内容 | 歯の保存を最優先するため歯の神経の処置、歯周組織再生治療 |
治療期間 | 2年6か月 |
費用 | 歯周組織再生療法(エムドゲイン) 6万円 部分矯正治療 6万円 オールセラミッククラウン 7万円 |
リスク・副作用 | 歯の保存を最優先するため残念ながら歯の神経の処置を行い、さらに歯周組織再生治療を行いました。 |
備考 | 治療開始からメンテナンスに移行するまでに2年6ヶ月の時間がかかりましたが、残すことが難しいほどに進行した歯周病を安定した状態に持っていくことができました。 |
プロのケアを受けて健康なお口を目指しましょう
治療から予防へ
歯周治療には時間がかかることが多いですが、現在のお口の状態や治療内容、進行状況をきちんとご説明しながら一緒に治療していきたいと考えています。
治療が完了したら、予防の段階へ移行しますが、予防は継続することが一番です。
頑張って通院して改善されたお口を、今度は永く維持し続けるように定期健診を受けましょう。
歯周病は罹患しないことが一番です。今のお口の状態を把握するため歯科受診をして検査・診断を受け、健康なお口であればそれを維持できるように定期健診を受けましょう。歯周病は怖い病気のようですが原因はプラーク(細菌)なので、毎日のブラッシングでのセルフケアと、私たちによるプロフェッショナルケアであなたのお口の健康を守りましょう。
歯周病Q&A
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Q
歯周病が全身にも関係するのは本当ですか?
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A
はい。歯周病が糖尿病を増悪あせ、歯周病細菌が動脈硬化や心疾患を引き起こすことが報告されています。
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Q
歯周病になりやすい人はどんな人ですか?
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A
どんな人でもかかる可能性があります。ギネス記録に世界で最も多い感染症として記載されています。
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Q
歯がぐらつく気がするのですが、治すことはできますか?
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A
歯がぐらつくまで進行すると手遅れになっている可能性があります。
ですが、きちんとした歯周治療を受けることで安定して噛める状態まで治る可能性はあります。